【13:“全部見ているよ”という自信】
山口「本の中にも”最初から最後に物作りに関わることで熱がそのまま伝わる”っていうのがあったと思うのですが。例えば、分業したら検品のプロとかいて。そこでプロに任せるのではなく、全部に関わることに熱をおいているのはなにか理由があるのかなっていうのは…」
星野「まあ、自分たちで全部やりたいっていうこだわりもないんですけど。人に説明できないし、自分たちがデザインとかにそんなに自信がないっていうか。デザイナーっていう自信はないけれども、“全部見ているよ”という自信があります。それぐらいは自信があるかな。一連の流れをみていることが自信になる。それはどんなことを聞かれても同じこと言える。これはどうなっているんですか?って聞かれてもこれはこうでこうでこうですって自分たちでも確認しているから言える。製造に確認してみますとかではなくて。結局誰かのどこかの責任のなすり付け合いみたになるけど。自分たちも、自分たちの手元に来てからは、これってこうじゃないんですかって聞かれてもこれはこういう商品だからって言えるし。それだけが唯一の自信なのかなって思います」
【14:感性を翻訳する】
山口「ものづくりってすごい奥深いし難しいなって思うんです。たくさんの部署があるなかで実際動いているのは社員なのに、それを統括しているマネージャーが会議に出る。実際に動いている人じゃないトップに人が話をして。社員とマネージャーの間で伝わっている気になっている部分がある気がしていて。」
星野「自分たちは別になにも勉強していないけど。いろんな人にいろんなタイミングでいろんなこと伝えないと行けなかった。もちろん社長とも話すし、実際現場で(商品を)縫ってくれる人に変わってもらってもうちょっとここをこういう風にしてくださいって伝えることもあるから。言葉の使い分け方みたいなことが必然と鍛えられていったわけですよね。こういう人にはこういうこと言ったら傷つくんじゃないか、こういうこと言ったら気持ちよく仕事ができるんじゃないかとか。自分たちが感覚的に使っている言葉ではなく実際に形にする人に伝わりやすい言葉にかえるとか。ずっとそういう現場の人むけに感性を翻訳したりすることは多いかもしれないですね。」
【15:循環の意味】
星野「私たちの仕事(をしたことによって)で新しいメーカーと出会って、私たちじゃないブランドじゃない人たちの製品もその工場が作るようになったりするんですよね。でもそれも良い出会いが生まれているわけですよね。それは良いことだなと思います。自分たちで抱え込んでいるわけじゃないから。私たちの仕事をきっかけに仕事に道筋が見えて関わりが生まれていくのはとってもいいことだなと思っているし。循環っていうのはそういう意味かもしれない。ここだけの幸せじゃなくて、先をみこしたり、風景を眺めているようなというか。あの人も工場も仕事がとれてよかったなというかさ。まあ綺麗ごとじゃないけどね。最近は自分たち2人で完結していることに疑問は感じていますね。エフスタイル仕事が循環していないというか。たまっていくわけですよどんどん。お客さんは商品が欲しい、ひとりひとりに丁寧に対応したい気持ちもあって。でもいろんな予期せぬことも起きてきて、もう寝る時間もないみたいな。だからそれは自分たち全然循環してないだろって。そこで新たに仕事に悩んでいる人に手伝ってもらったりとかして、自分たちの仕事も軽くなり、その子にも仕事ができてっていう風に循環が生まれたらいいなって最近は思っています。本質的なことをみて、より良い循環が生み出せるように、2人であることはいずれ手放すだろうなって。まあそれだけも2人っていうのができてきている。できてきていないときは他者なんかいれられなかった。2人の間でもみくちゃだし。いろいろこう感性をすりあわせるのが他人だから大変じゃないですか。今は経験がたまっていろんなものをみてきて、する判断がだいたい一緒だし。だから逆に人を入れられる気がする。」
【16:目的地と行き方】
星野「目的地はかわらない。ただその行き方がなんでその通るかなみたいな(笑)。ちょっとなんかそのやり方はこの道を行くにはおかしいだろっていうのはお互いありました。予期せぬことがいっぱい訪れる。」
五十嵐「なんか試練のように。でも必要なことなんでしょうね。」
星野「だから10年たってやっと小さい山を登りきったみたいな。で頂上でお弁当食べて、おりてきてまた同じ山を登りたいねってなっても登れないですよね。」
五十嵐「その先にちょっと大きい山が待っているんです。」
星野「だから人生は面白いなって思って。だいたい一周してなんか感覚掴めてこのままぼちぼちやりましょうかって思っていてもそうはさせてもらいえないというか。次のステージが用意されていて。」
五十嵐「次のステージのための山だったみたいな。」
山口「あははは」
星野「まじかよー。みたないな。せっかく登ったのにみたいな。」
五十嵐「じゃあこれ試しましょうねみたいな。いままで培ってきたものを試しましょうみたいな。けど試せたときにまた結びつきが強くなるんでしょうけどね。」
星野「なんか人に対して嫌だと思うことって自分にもある部分じゃないですか。だから2人とも足りていな時期にもうちょっとあんたここ頑張ってよって思うところは自分にもあって。お互い見えている目標は遠くにあるから、そこに行くためにお互いねえ一所懸命エネルギーを費やしていかないと行けないから。きっとそれは次の目標があるからできるわけで。(目標が)ないでそこ歩けって言われたらね歩けなかったと思うし。」
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